中村です。
帰りたい、あの頃に。
なんて考えたことはありませんか?
ちょうどそんな妄想をしながら
この記事を書き始めたのですが、
私がもし、タイムスリップできるとしたら、
ファミレスでバイトしていた頃に戻ってみたいのです。
あのときは楽しかったな~(白目)
大学生と高校生を中心に、
主婦の方や私のようなフリーターが集まって
和気あいあいと一つの目的のため
共同作業をするわけです。
アルバイトだから
テキトーに仕事してたんでしょ?
と、思われるかもしれませんが、
実際テキトーでした。
ただそれは私の話であって、
他の人たちは自分に任された業務に対し、
責任を持ってこなしているように見えました。
月2回ミーティングを開催して
利益率や集客率を上げるための施策を考えたり、
作業の効率を上げるためのアイディアを出し合ったり。
やっていることは現在勤めている会社と
そこまで変わりがありません。
むしろ自主的にやっていたのですから
これは凄いことです。
なんでそんなに意識高い職場だったのかというと、
環境が良かったわけです。
優しい人たちばかりで、
ミスをしても怒られたことがありません。
私は典型的な遅刻魔なのですが、
それについても言及されたことはないです。
ぬるま湯体質なんて言い方もありますが、
それとは違って、改善すべきところは
全員で考えて、店長に改善案を報告します。
のびのびと働ける環境でしたし、
働いた分だけ充実感を感じられる職場でした。
社員同士の連携がとれていて、情報共有も早かったので、
仕事に集中できて、ストレスを感じなかったというのもあります。
思い出すと、なんだかリーダー的なポジションにいた
私や店長の方が子供みたいな働き方をしてた気がします。
いま務めている会社も、そうなればいいのになー
なんて考えていたら、あの頃に帰りたくなったわけですよ。
今はいまの良さがあるわけですが、
人間関係が窮屈だと感じてしまうときがたまにあります。
一番いいのは働いていてストレスがないことですよね。
仕事をしている自分に価値を感じられる
そんな職場であってほしいと思い、
今回は良い環境を作るヒントを探ります。
その鍵となるのが、心理的安全性です。
概要
心理的安全性とは、
個々が恐怖や不安を感じることなく、安心して発言や行動ができる状態のことです。
逆に言うと、職場で上司や同僚からの意見に怯えたり、しゃべるのが怖くなったりしていない状態です。
チームの中で個性が認められ、自分らしく働けている状態であったり、
安心して仕事に集中できるチームだと感じる状態と言い換えることもできます。
”psychological safety”という英語を和訳した心理学用語で、
Google社が「チームのパフォーマンス向上のためには、心理的安全性を高める必要がある」と発表したことで、一般的に広く知られるようになったそうです。
心理的安全性が不足していると、4つの不安が引き起こされ、個人やチームのパフォーマンスに悪影響が出るといわれています。
4つの不安
・無知だと思われることへの不安
誰かに質問したり相談をするときに、そんなこともわからないの?
と言われてしまうのではないかという漠然とした不安。
心理的安全性が不足すると、自分が無知だと思われることへの不安から
発言を控えたり、積極的に行動することができなくなる。
その結果、業務に必要なコミュニケーションを取ることができず、
作業への理解不足につながったり、ミスを起こしたりする。
・無能だと思われることへの不安
失敗したり自分の弱みを晒すことを恐れたり、
そんなこともできないの? と思われてしまうのではないかという不安。
自分が無能だと思われることへの不安から、
ミスを素直に認めなかったり、周囲に報告をしないことで
問題が表面化されず、後々のになって発覚してトラブルになることもある。
・邪魔をしていると思われることへの不安
チームのメンバーに嫌われているのではないか、もしくは
あの人のせいで話が進まない、と思われてしまうのではないかという不安。
邪魔だと思われることへの不安から、頓珍漢なことを言ってしまわないように
自発的な発言を控えるようになり、アイディアを提案したり議論することができなくなる。
それによって、チームにとってプラスな発言が出てこなくなる。
・ネガティブだと思われることへの不安
チームの和を乱すことに敏感になるあまり、本当は指摘をしなければならない場面でも
あの人はネガティブでいつも否定ばかりする、と思われるのではないかという不安。
空気を悪くするのを恐れるあまりに積極的な発言が生まれにくくなり、
改善などを目的とした前向きな意見であっても、否定的な要素が少しでも含まれていると
発言を躊躇ってしまい、問題を解決しづらくなる。
心理的安全性がもたらす効果
対人関係には、無知、無能、邪魔、ネガティブだと思われる
4つの不安要素が発言や行動に含まれます。
コミュニケーションや情報共有を円滑に進めるためには、
それらの不安を解消する必要があるのです。
心理的安全性が担保されていると、さまざまなポジティブな効果がもたらされます。
お互いを尊重し合うという価値観が職場に根付くため、
メンバー同士が切磋琢磨するようになります。
自発的な学習も増え、個人のポテンシャル向上に繋がります。
そしてメンバー全員が安心しながら集中して仕事に取り組むことができるため、
パフォーマンスが向上し業務の生産性が高まります。
また、コミュニケーションが増えることで新しいアイデアが出てきたり、
建設的な議論ができたりするようになるでしょう。
仕事にやりがいを感じられるようになり、居心地がいいと思えるようになれば
職場への愛着や思い入れから、メンバーの退職リスクを減らす効果も期待できます。
まとめ
スポーツだと”負け癖”というのがあります。
厳密に言えば上記の話とは違ったりするのですが、
駄目なチームは外から見てるとわかりやすいもので、
活気がなかったり、ミスに対して叱責もフォローもなかったり
とにかく暗いんですよね。選手が何しても評価されない状況になってる。
就活や転職の際、職場を見学できる機会があれば
そこら辺を観察してみるといいかもしれません。
バカ騒ぎしてるのはどうかと思いますが、
良い環境で働いている人たちは
積極的にコミュニケーションを取る傾向が見られます。
あとは、余裕を感じられるというのもあるでしょう。
タスクが均一に振り分けられていたり、
組織のパフォーマンスが高いと
社員一人ひとりが余裕を持って作業しているように見えます。
今の職場がまさに心理的安全性がなくて困ってます。
という方は、転職をおすすめいたします。
どうやったら改善できるのか、というところまで書こうかな、
とも思っていたのですが。
あくまでも私の経験上の話ですが、
改善は難しいです。
特にひとりで頑張ろうとすると、失敗してしまうでしょう。
信頼できる人がいれば、その人と協力して少しずつ
チームの意識改革をしていければいいのかなと思います。
どうしようもなく心理的安全性が低い人たちに囲まれているときは
逃げてしまった方がいいかもしれません。
ネガティブな感情というのは伝染しやすいので、気が滅入ります。
最後の方は暗くなってしまいましたが、
こんな感じで終わりたいと思います。
少しでも明るい職場が増えることを願っております。
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