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無意識の三大要素 覚えたいことを覚える方法 その①

中村です。

私は物覚えが悪く、職場でもよくネタにされます。

おじいちゃんだとか若年性認知症だとか。

社会人になったばかりの頃は毎日のように「なんで教えたとおりにできないの?」
と、上司に言われてへこんでいました。

そういう星の下に産まれてしまったのだからしょうがないじゃないか、
なんて思いながらもやっぱり他人からイジられるのは嫌なわけで、
なんとか改善策はないかと考えていたときにテレビのインタビューでプロ野球選手のイチローさんがバッティングについて聞かれて

「無意識を意識する」

といったことを仰られていて、私の中で複雑だった問題がシンプルにまとまった気がしました。

この記事ではまだ若かった頃の私が『無意識と記憶』について調べてメモしていたものを
そのまま書いていこうかと思います。新社会人の方向けの内容になるのかもしれなません。

目次

無意識による規範の体得

人が成長とともに行動規範を体得すること

言葉によって「○○しなさい!」とか「△△してはいけません!」と、人に言われたことを個別に並列的に記憶して行動の規範とするだけでは

およそ人間らしい振る舞いは不可能になるし、実際にそれだけを自己の規範と人はしていない。

では、どうやって規範めいたものを学ぶのかと言えば方法は三つあると考える。

1.他人が何かをしたことによってとるリアクションを見て、その行動とその後の感情の動きを疑似体感する

2.自分が何かの行動をした際に、周りの人間から受ける感情の起伏を感じ取り”喜ばれること”なのか”悲しませること”なのかの経験を重ねる

3.自分が行動した結果につき、自分の感情がひどく揺さぶられるような経験をすることによって意欲に結び付けたり、そのことを避けるようになる

無意識による規範の体得とは、つまり湧きおこった感情を素に物事を学習するということで、自分の中での”当たり前のこと”であったり”ルール”というのは記憶から作られるのではないか、ということ。

当たり前のことを書いているなあ、と自分でも思うのだが、
自分でも無意識のうちに覚えてしまっていることを再認識してみると
日々のルーティンワークで堕落している部分を見つけられたり、
めんどくさいけど覚えておかなきゃいけないことをしっかり記憶できるようになるかもしれません。

イメージによる概念の把握

自分が見聞きした様々なことにつき、主に体験からくるイメージを事象に紐づけて記憶する方法。

例えばこの方法で”医者”というもの考えるのであれば

「小さいときに母に連れられて病院に行った。そこは白っぽい無機質な部屋で、何やら変な光る写真がある机に座りつつこちらを値踏みするような目つきで見てくる人がいる。白衣を着ていてぶっきらぼうな感じで話しかけてくる。怖い。ただでさえ体調が悪いというのに、そのうえもっと痛いことをしてくる……」

といったような印象強い感情の揺さぶりとともに記憶に留めるのである。(ネガティブな印象を持ってしまっていて、お医者様には申し訳なく思う)

すると、医者=そのイメージ となり、後々になってもそのイメージがつきまとってしまい医者が嫌いになったり、
そこに負のイメージを勝手に重ねたりして医者というものを把握するようになる。

単純に初期のイメージだけではなく、
そのイメージに医者という言葉をラベリングすることで”医者”という言葉に単純な言葉の定義以上の負のイメージをくっつけて把握することになる

イメージによる概念の把握とは、”レッテルを貼る”であったり”先入観”のようなもので、
イメージと言葉を紐づけることで無意識に記憶するということ。
それがポジティブなイメージであれば尚良しという感じだろうか。

私は営業マンだった頃に上司へ電話をしたり、
アポイントのためにお客さま宅のインターホンを押すのが怖くて手間取った経験がある。
そのことを当時の先輩に相談した際は
「”言霊”というものを信じているか? 大丈夫だ、と念じれば大丈夫だ」
と、スピリチュアルなアドバイスをいただいたことがあったが、
今思えば”大丈夫だ”という言葉に成功するイメージを結び付けろと言っていたのかもしれない

無意識によるノウハウの体得

何か一連の作業につき、
マニュアルそのものを覚え込むということをするのではなく、繰り返しその作業や動作をやってみることによりスキルを体得するという方法。

その際に、何も意識せず心を無にしてやる。というより、
他人の動作から感情をイメージをして、それを模倣するということから始まる。

特に子供に教えるときには、上手くいくときには褒め、失敗したときには叱る
ということがなぜされるのかといえば、
第三者の心の動きによって行動の良し悪しを子供に判別させるとか、褒められたり喜ばれたりする感情を体感することでその動作を反復しようという動機を促す効果があるためだと考える
例えば、怒りなどの強い感情を子供が感じ取ることにより、
その動作を停止させたりすると事前に失敗を引き起こさないようにすることができると思う。

それを無意識にその動作がスムーズに行えるまで繰り返して体得を行う。

コーチによる”叱る”あるいは”褒める”ということがなければどうなるかというと、
”その動作を覚える必要性を感じないまま”となるか、
”その動作を覚えようと動作するも、致命的な失敗をしてしまうまでその動作を中断しない”ということなどが起こる。その中にはもっと致命的なこと(生死に関わる)もありえるので、
そうなる前に周りの人間が”叱る”ことで、致命的な失敗に至らないようにしつつ、ノウハウを体得できるまで導くのである

無意識によるノウハウの体得とは、
他者の感情と、いま行っている行動の良し悪しとを結びつけて反復練習をすることにより物事を覚えるということ。

とある日本人ボクサーは、パンチの強さに自信がなく自分はテクニックで勝負するタイプなのだと思っていたが、
毎日会長がミット打ちに付き合ってくれて「すごいパンチだ、こんなのくらったら(次の対戦相手の名前)壊れちまうよ!」と、
公にしたら炎上しそうな言葉をかけられ続けていたら、いつの間にか本当に自分のパンチは強いんじゃないかと思えるようになり、
実際に周囲からもハードパンチャーだと認識されるようになったと何かのインタビューで語っていた。

これは他人に依存する練習法のように感じられるかもしれないが、
個人練習でも同じで、自分自身を褒めたり叱ったりすることで同様の効果が得られる。

とりあえず今回はここまでにして、続きというか補足みたいなものを次の記事で書いていきたい。

最後まで見てくださってありがとうございました。
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