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特撮とダンスと私


中村です。

私は特撮作品が好きです。
もっと詳しく言えば、ウルトラマンが好きです。

特撮とは、特殊撮影(SFX)の略称で
映画とかを撮影する技術のことです。
一般的には戦隊ヒーローとか仮面ライダーとか
ヒーロー作品を指す言葉として使われています。

最近だとエヴァンゲリオンで有名な庵野秀明監督が
「シン・ゴジラ」とか「シン・ウルトラマン」とか
過去の特撮作品をリバイバルさせたりしていますが、

今では3DCGの技術が発達したおかげで
特殊撮影という技術はあまり目にする機会が無くなってきました。


私がなぜ特撮、ひいてはウルトラマンが好きなのかというと、
大雑把にいえば、アクションとかスタントが好きだからです。

その影響もあって、空手であったりダンスといった
演武あるいは演舞をやってたりしていました。

身体的表現に強い興味があり、
当時放送していた
『電光超人グリッドマン』『特捜エクシードラフト』
などを録画したビデオテープが擦り切れるまで観ていました。

アクションでいえば特にグリッドマンとダイレンジャーがお気に入りで、
空手の練習中に特撮作品の真似ばかりしていたのを覚えています。

そんな最中、放送されたのが『ウルトラマンティガ』です。
ウルトラマンシリーズ生誕30周年記念として制作された
『ウルトラマン80』以来16年ぶりの作品。

グリッドマンを制作していたスタッフが中心となり制作されたようで、
小学生だった私でもわかるぐらい共通した作風みたいなものを感じました。

社会問題を上手く組み込んだストーリーであったり、
主演のV6長野博さんのカッコ良さも私を熱狂させる要因でした。

その前の年にエヴァンゲリオンを観ていて、
私はエヴァにもドハマりしていたのですが、

やはりそこはアクションがかっこよく
正義の味方であるウルトラマンの方が観ていて楽しいのでした。

実写とアニメを比べると、
アニメの方ができる演出が多くて楽しそうに感じるが、
それでもなお、実写が面白いのは
人間らしい動きがあるからなのではないだろうか。

アニメでもアクションはできて、ヌルヌル動くキャラクターが
評価される作品が近年は多い気がするが、
アクションのカッコ良さはそもそも人間の動きのカッコ良さであり
どんなに破天荒な動きであっても、アニメのキャラクターは
人間であるという制約以上のことはできない。

アニメの中では魔法が使えたり人型のキャラクターが
人間という枠組みから外れたアクションをすることができるが、
やはりそこにはアクションのカッコ良さは感じられない。
真似できる、真似したい動きじゃないと
アクションに対する魅力というのは薄れてしまうんだと思う。

最近だと3DCGのアニメが流行していて
『攻殻機動隊 SAC_2045』でもアクションシーンがある。

しかし、どうしてもカッコいいとは思えない。
もっと踏み込んだ話をするのであれば
アニメのアクションの魅力というのは動きのカッコ良さではなく
ポージングのカッコ良さなのではないだろうか。

要するに絵としてカッコいいのであって、
動きそのものが魅力的だとは感じていないのだろう。

格闘ゲームなどにはヒットストップがある。
攻撃が当たると一瞬動きが制止する演出だ。

アニメの世界でもそれに近いことが起こる。
セル画だとその性質上キャラクターはどうしてもカクカク動く。
私たちの認識だとヌルヌル動いているように見えても
目にはしっかり止まっている絵が見えているはず。

私がダンスをやっていたときに一番好きだったジャンルは
アニメーション”という、まさにそのアニメのカクカクした動きを
人間が真似して表現するというジャンルだった。

元々アニメーションダンスはクレイアニメから着想を得て生み出された。
日本だと『ニャッキ』とか『ピングー』が有名なのではないだろうか。
粘土で作られたキャラクターをコマ撮りするという
ストップモーションアニメのことだが、

アニメのアクションの魅力というのはそれなのではないかと、
人間にはない静止したキャラクターのポージングの面白さが、
アニメのアクションだと私は思うわけです。

動画として見てはいるけど、写真としての面白さが内包されている
というのがアニメーションの魅力なのだと考える。

そういう意味でも近年の3DCGアニメは少し魅力に欠けると感じる。
人間の真似をしても人間の動きの魅力には勝てないからだ。

3DCGのアニメは、新しい演出方法を作り出さないと
埋もれてしまうのではないかと感じている。
私はアニメのクリエイターでも何でもないので、
問題を定義するだけで終わるのだが、
キャラクターの見た目を追求して他はおざなりというのは
邪道だと思うので、
最高のアニメ、最高のアクションを私は求めています。
というファンっぽいことを言って誤魔化しておくとする。


今、ウルトラマンシリーズを見直しています。
大人になってから観てもやはりウルトラマンはカッコいい。

「巨人、大鵬、卵焼き」なんて言葉もあったらしいが、
男の子は誰しも”動き”に夢中になるのでしょう。
美味しい食べ物とアクションが男の子のエネルギーなのです。

全然世代じゃないですが、初代タイガーマスクを見ると
好きになってしまいますもの。
私より年上のおっさんが初代タイガーマスクを熱く語っているのを見ると、
うるせえな、なんて思っちゃいますが、
たぶん私も年下からは同じ目で見られてるんだと自戒して
今後も特撮を楽しみたいと思います。

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