中村です。
「この会社の中にひとりだけ嘘つきがいます」
という、ゲームがあったら面白そうではないですか?
ただの人狼ゲームだろ、という意見には耳をかさず、
ちょっとゲームとして設計してみたいと思います。
まずはゴールを設定しないといけません。
嘘つきとそうでない人の2種類がいて、
嘘つきは最後まで嘘がバレなければ勝利、嘘がバレたら負け
でもいいとは思いますが、
それだとありきたりで考えていても面白くないので、
嘘つきは正直者に嘘をつかせたら勝ち、とか
議論している間に入り込んで結論を出させなければ勝ち
とかにしてみようかなと思います。
要約して、「他の人たちへの妨害が成功すれば勝利」をゴールに設定します。
嘘つき以外の人たちはミッションを達成すればゴールとしましょう。
そしてゲーム性を決めるための前提条件ですが、
5分で爆発する時限爆弾を解除するために5名でゲームを進行する。
うち1名は実際に解除作業を行う作業員。
1名は先ほど言った”嘘つき”の役割です。
作業を妨害するスパイのような立ち回りをするわけです。
残りの3名は解除マニュアルに沿って、作業員に遠隔で指示を与える役です。
マニュアルは読み込むのが難しいので5分の間で内容を理解して
作業者に解除方法を伝える
というのが、このゲームのルールです。
と、既存のゲームを丸パクリした架空のゲームの話をしましたが、
調和を乱す人がひとりでもいると
作業がなかなか進みづらくなってしまったりするもので、
ゲームだったらその人を無視すれば作業は円滑に進むのかもしれませんが、
実際に会社とか学校とかでそういった場面に遭遇してしまうと
無視したり無下に扱うわけにはいきません。
悪意があって嘘をついているのなら無視するのも対処法の一つかもしれませが、
誰にだって間違いを起こすことはありますから、悪気がないことだってあります。
今回は、悪意があって他人の足を引っ張る人について書いていこうかと思います。
”足を引っ張る”と言っても様々な特徴があると思います。
例えば
- 反対意見ばかり言ってチームの和を乱す
- 向上心がなく周りのレベルについていこうとしない
- 嘘をつくのを楽しんでいる
- 承認欲求が強く自分が優遇されないのを根に持つ
- プレッシャーに弱く重要な作業をしない
- 人見知りでチームのメンバーと交流しようとしない
- 自己顕示欲が強く他人のやり方を認めない
ぱっと思いつくだけでもこれだけのパターンがあって、
むしろ、足を引っ張らない人ってどんな人? ていう感じです。
バリバリ仕事をこなせて、ひとりで何でもやっちゃうとか、
頭が良くて的確にチームへの指示出しができるとか、
そりゃあ足を引っ張ることはないのでしょうが
みんながみんなできるかっていえば、難しい話だと思います。
なので、大きく2種類にグループ分けをして考えたいと思います。
私が考える足を引っ張る人の特徴というのは、
「周りのレベルを下げることで、利益を得ようとする人」
足を引っ張らない人というのはその逆で、
「周りのレベルを上げることで、利益を得ようとする人」
悪意があって足を引っ張る人の特徴といってもいいですが、
周りに害を及ぼして、自身の欲求を満たそうとしたり、
安心を得ようとしたり、利益を得ようとするのは
チームにとっては癌でしかありません。
「出る杭は打たれる」なんて言いますが
それは競合する相手に対してであって
仲間内でやることではありません。
同僚もライバルと考えるのはいいですが、
自分がどこに属している人間なのかは考えるべきです。
属している組織の成績が落ちるようでは本末転倒です。
周りのレベルが下がるということは
自分の評価もそれに伴って下がるということですから、
頑張って他人の足を引っ張ったとしても
自分にとってもマイナスな要素しかありません。
それはわかっているんだけど、一時的な評価や
快楽のためにどうしても周りのレベルを下げたい。
それがやめられない。
自分を誇示したい。優位に立ちたい。
そういう方もいらっしゃるかと思います。
冒頭でゲームの話をしましたが、
ゲームという限られた世界の中ですら
マウンティングだったり足の引っ張り合いは起きるわけです。
ゲームなんだから楽しむべきじゃないですか。
それでも癇癪を起したり、努力することに苦痛に感じて投げ出すのですから、
足を引っ張りたい、というのは自然な考え方なのかもしれません。
なぜ足を引っ張りたいのでしょうか?
いろいろ理由はあると思いますが、
大抵は他人の目を気にして自分の評価であったり、
立ち位置を保持するために行うんだと予想します。
他人の目は気にしないでください。
もしくは、他人の評価でしか自分の価値が判断されない環境に身を置いてください。
例えば、芸術とか芸能なんかは向いているかもしれません。
音楽や文学なんかもおすすめです。
今だったら動画配信なんて方法もあります。
私も一通り試してみたことがあるのですが、
その経験を踏まえて気づいたことは
他人からの評価は重要ですが、他人からの評価を気にするのは意味がないということです。
要するに足を引っ張るのは無駄だということです。
自分に本当に価値がないと、他人は納得してくれないからです。
ただそこに存在するだけで価値がある
会社にも顔採用されるような美男美女に生まれたかったものですが、
嫉妬も僻みも意味がありません。
国という組織が傾いて自分たちの居心地が悪くなるブサイク戦争になるだけです。
結果的には、美男美女も普通の人もブサイクも全員そろって
どれだけ自分が醜いかをアピールすることで他人から叩かれないように自己防衛して、
ピエロみたいに泣きながら滑稽な芝居をするのがオチでしょうから。
そこまで来ると、自分は関係ないなんて逃げ方もできなくなってしまいます。
ブサイク戦争なんて例え方をしましたが、意外と日常的にみられる現象です。
容姿のことだけではなく技術や権力に対しても同じことが言えて、
自分の方が下、というアピール合戦をし始めると本当に最低まで行きますし、
最低がスタンダードになってしまい後戻りができなくなることがよく起こります。
私も自己顕示欲が強くて、過去に様々な失敗をしてきました。
それでも悪意があって他人の足を引っ張ったことはありませんが、
チームの足を引っ張ったことは多々あります。
とりあえず向上心だけはあったので、
コーチングとか組織論みたいなのを勉強して
多少はまともな社会人にはなれたと感じますが、
努力したところでもの凄い評価をされるわけではありません。
かといって少しずつでも前に進まないといけません。
周りと協力して自分たちのレベルを上げていかないと
競合相手は出ていなくても杭を叩いてきます。
身内で叩きあってる暇なんてないのです。
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