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朗読の楽しさと音読の大切さ



中村です。

音読、してますか?

セコムしてますか
みたいな言い回しをしてみましたが、

”音読”とは声に出して文章を読むことで
元々日本では読書といえば音読するのが一般的だったそうです。
新聞も雑誌もみんな音読していたんだとか。

現在だと黙読するのが当たり前なので
なかなか文字を口にしながら読むことはないかと思います。


私は以前お芝居をやっていたことがあって
台本を読んだり文章を読み上げるのは日常的にやっていたのですが、
5年も前のことですから
最近まで音読をする機会がなかったわけです。

ひょんなことから、会社の同僚との会話で
音読について話す場面がありました。

彼もお芝居をしていた経験があって、
在宅ワークの合間に何かできることがないかと探していたので
私から「Youtubeとかで朗読してみたらどうだろう」
と提案してみました。

Youtubeで朗読となると著作権の問題があるので、
著作権の期間が過ぎていて、彼も私も大好きな宮沢賢治の本を
読んでみることにしました。

読んでみたのは「オツベルと象」という作品です。
文章を見ていただけるとわかる通り
文が古くて読みずらい! という問題が発生してしまい
とりあえず読み込んでから朗読をしよう。
という感じでその話しが終了しました。

宮沢賢治が悪いのではなく、私たちの技量不足が原因なのですが、
現代の文章とは書かれ方が違うのは否めません。
それ以上に感じたのが、日頃音読をしていないからなのか、
文章をすらすらと読むことができなくなってしまっていたことです。

それこそお芝居をしていた頃は
その日渡された台本を一読しただけですぐ音読できたのですが、
せっかく培った技術が衰えてしまっているのはかなりショックでした。

私は読書も好きなのですが、声を出すという行為自体が好きなのでしょう。
歌を歌うのも好きですし、本を朗読するのも好きです。

唯一おしゃべりというか、フリートークは苦手だったりしますが
言葉を発するという行為自体は楽しく感じます。


音読には様々な効果があるとされています。
よく言われているのが、記憶力の向上です。
私は歴史の勉強のときに音読をしていましたが、
音読をすることで脳が活性化し、記憶力が増すらしいです。

読解力に関しても音読をすることで鍛えることができるそうですが、
私は実感したことがないのでわかりません。。。
読解力は私の場合、本を読んで気づいたことであったり
登場人物の詳細であったり事柄をノートに書くことで鍛えていました。
サブテキストを言語化するといった感じでしょうか。

また、音読することでストレスを発散する効果もあるようです。
これはまさに私が実感している音読の良さで、
音読をすると前頭前野が刺激を受け、セロトニンという物質が分泌されて
興奮や攻撃を助長するアドレナリンを抑えることで気持ちが落ち着くんだそうです。

純文学作品には音読をすると心地よく感じる文章がたくさんあります。
日本語の言葉の響きの良さを体感しながら物語を楽しむのも
また一興かと思います。

全然文章が読めないという人でも
絵本など簡単で読みやすい本を探して読んでみてください。
宮沢賢治の「クラムボン」も比較的に読みやすい文章です。
内容は意味わかりませんが。

https://youtube.com/watch?v=uUA9njRbykQ


今はプロの方々が朗読の動画をたくさんアップロードしてくださっていて
音読とか朗読といってもやり方がわからない、という人でも
真似しながら読むこともできます。

読んだだけではわからなかったこと、気づかなかったことが、
他の人が読んでいるのを聴いていると
気づけたりもするものです。

本は何度も読み返したり、違った感じ方をすることで
理解が深まるのです。


音読と朗読は違いがあります。
音読とは、書かれた文章を声に出して読むこと。
朗読とは、人に聞かせるために文章を声に出して読むこと。

読むときに自分に対して読むのか、相手に対して読むのか
そういった分け方をされています。

音読は自分がわかりさえすればどんな読み方でも構わないかと思います。
しかし、朗読は他人に読み聞かせるものなので、
読むスピードであったり、抑揚であったりを意識して読むことになります。

かといって大胆な味付けは必要なくて
アナウンサーのように落ち着いた調子で
ゆっくりと読むと聞きやすくて良いかと思います。

声優や俳優を目指しているという方でも
まずは平坦に、抑揚をつけずに読む練習をすると
スキルアップにつながると思います。

ナレーションが上手い人は平坦に読んでも
聞きやすく、表情豊かに感じられるので、
癖がある=ごまかしている、というわけではありませんが、
誰が聞いても耳障りの良いナレーションができるというのは
お芝居でも武器になるはずです。

朗読の楽しさというのは、
どんなに癖をつけずに読んでも
読む人によって個性を感じられることだと
私は感じます。

音読の大切さとは、
美しい日本語の大切さなんだと考えます。

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