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はたして「涙活」はセルフコントロールとしての効果があるのか



中村です。

会社内で「涙活」が話題に上がりました。

涙活(るいかつ)とは、
意図的に涙を流すことで、抑圧されている感情を解放するというもの。
鬱屈した気持ちを発散してリラックスするストレス解消法らしいです。

私は男の子なので泣かないのですが(?)
たしかに涙を流すことによってメンタルがリセットされる感覚はわからなくもないです。
かと言って、じゃあ実践してみようという気にならないというか、
泣くことでストレスが発散されるというより、
自分の気持ちを客観視して、セルフコントロールしたから発散されるんじゃないかという疑問と
そんな簡単に泣けるのか? という疑問があります。

例えば演劇の世界では
感情解放をしろと、口酸っぱく言われます。
芝居に気持ちが乗ってない、という意味合いでよく使われる言葉です。

役者自身も感情解放を怠っているわけではなく
かなり熱を入れてるつもりで演技をしているのに、そういうことを言われます。
その時に「いや、してんねんけど」という言い分が通用しないのは、
他者から見て芝居に感情がこもっていない、と評価されるからであって、
涙活の場合は他者からの評価というものはありません。

なので、芝居での感情解放と涙活での感情解放とでは
他人からの視線という点に違いがあるのだろうと感じます。
また、目的も仕事のために泣くのか、ストレス発散のために泣くのかという
全然違う理由があります。

観客のいない自宅で一人芝居をすると考えて
イッセー尾形のようにリビングで静かに感傷に浸るのは
涙活とは言わないんだと思います。


涙活はイベントなども催しているようで
涙活のために集まる人たちもいるんだとか。

なんで誰かと集まって泣かないといけないんだよ。
と思ったのは私だけではないと思いますが、
どうやら一人で泣くより集団で泣いた方が効果が上がるという噂です。

ちゃんと涙活に関するHPもありまして、
涙活のイベントもそこでチェックできます。

寺井広樹さんが涙活を考案したそうで、
涙活のほかにも様々な活動をされていて
調べてみた感想としては
けっこう奇抜なアイディアマンだな、という印象。

そもそもは文筆業を生業としている方なのでしょうか、
どちらかというとデザイナーっぽい人なんじゃないかと推察するのですが
『企画はひっくり返すだけ!』というタイトルの本を出版されていて、
「離婚式」とか「まずい棒」とか
ほんとにそのままひっくり返してるだけのアイディアを成功に結び付けているのを見ると
涙活も別に根拠があって作られたものではないのだろうと思います。

否定的な感じになってしまいましたが、
涙活自体は本当に効果はあるのだと思います。

私自身も泣いたことで気分がスッキリした経験がありますし、
涙活ではありませんが、気分が落ち込んでいるときは
セルフコントロールをすることもあります。

おそらく涙活もそういう類のものなのでしょうから、
効果は間違いなくあるでしょう。

結局、私の場合は
演劇とか、音楽とか
最近だと小説とか
そういった形で涙活は完了しているのでしょうから

わざわざ意図的に涙を流す必要はないんだと感じていますが、
大人になってから泣いていないな、という方には
おすすめできるのではないかと。

涙活は調べれば調べるほど
興味深いコンテンツでした。

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